——— About Ootsu Shorakuen

私たちは、
OneTeamで黒松の美を極める職人です。

HISTORY

大津尚楽園は、昭和初期に創業し、久留米市三潴地区で「みずまの黒松」や赤松、五葉松、槇などを育成・販売しております。

久留米市は日本三大植木産地のひとつで、この地域で百年以上の歴史を誇る「みずまの黒松」は、その美しさと品質から全国的に高い評価を得ています。

庭園やお庭にふさわしい一本をお届けいたします。お庭に格式と風格をもたらす黒松をお探しの際は、ぜひ大津尚楽園にお任せください。

大切にしていること

黒松は、一つ一つ異なる個性を持っています。育てる過程で予想以上に美しく成長することもあれば、思うようにいかないこともあります。そのため、日々試行錯誤しながら、一つ一つ丁寧に手入れを行い、未来の姿を見据えて育てています。私たちの愛情と工夫が詰まった黒松をお届けします。

松の自然の美しさを最大限に引き出すために、先代から代々受け継がれてきた枝先の技術。枝を曲げる際の微妙な力加減や、松から伝わってくる微かな音を頼りに最良の形に仕上げていきます。

この技術をさらに磨き、次の世代へと引き継ぐことが、私にとっての使命であり、喜びでもあります。

わたしたちの技術

木が現在の健康な状態を保ちながら、移植先でも元気にいきいきと成長し、その美しい姿を楽しんでいただくためには、根回しや根巻きといった高度な技術が不可欠です。これらの技術は、単なる作業ではなく、木の命を守り、新しい環境でその生命力を最大限に引き出すための重要なプロセスとなっています。

手間と時間も掛かることですが、大津尚楽園では木のために心を込めて取り組んでおります。

また「樹木に無理をさせない」輸送技術を確立し、元気な状態のまま植木をお届けできるよう心がけています。

木を育てることは、
技術を磨き、自然と対話しながら、自分自身を成長させていく旅。

私がこの土地で苗木から木を育てるということに取り組み始めてから、19年が経ちました。

土地や土壌の違いから、「うまくいかない」と何度も言われましたが、木が少しずつ成長し、大きくなっていく様子を見て、「面白いな」と思えるようになりました。

この地域では、苗木を一から育てるのではなく、他県からある程度育った木を仕入れ、そこから先の枝の仕立てを施すのが主流です。この枝先の技術こそが三潴の特色であり、誇るべき技術です。仕入れた木をこちらでさらに丁寧に仕立て上げ、美しく整える。この作業の流れそのものに魅力を感じています。

一方で、自分たちの土地で苗から育てることもあります。が、どうしても手をかけすぎてしまい、大きく育ちきらないことがあるのです。少し放任するくらいの感覚が必要だと感じていますが、技術を持つ人ほど細部が気になり、手を入れすぎてしまう傾向があります。周りから「手を抜いている」と思われたくない気持ちが強いのかもしれません。でもそれでは木が本来の力を発揮できない。他の地域では2、3年放置すると太りが早く、育成の流れが違う点に驚かされます。

それでも、自分の土地で苗から木を育てることには独自の魅力があります。木型を自分の思い通りに曲げることができ、一本一本に自分の手を加えることで生まれる愛着は何物にも代えがたいものです。毎年少しずつ新しい苗を植え、時には従業員に任せながら、新たな挑戦を続けています。

木を育てることは、ただ大きくするだけではありません。その過程で技術を磨き、自然と対話しながら、自分自身を成長させていく旅だと思っています。